ベンズ革

やばい革が届きました

ベルト用にと注文していたベンズ

やっぱりこの瞬間がワクワクです

この1枚1枚をガラスで磨いたツヤ感

毛穴が消え、摩擦熱で若干色が焼けている

しっかり時間をかけて丁寧になめした多脂ベンズ

日本が誇る最高の一品ですね

これを切り出してベルトにしてゆくのですが

厚みが5ミリ近のでかなり大変な作業となります

この光沢感とムラ感是非実物を見て触れて欲しいです

はっきり言って「ヤバイ」です








大きさ的にはベンズなんで

これでも小さいんです




この仕事始めた頃あるお客さんに言われたことを
今でも忘れられません

「あなたねぇなんでこの仕事してるの?
あなたがしている仕事はある意味命を扱ってるのよ。
簡単に考えちゃだめよ。
ちゃんと届いた革に副産物とはいえ
命を捧げた牛さんに感謝の気持ちを込めないとダメよ」って

そう忘れてはいなかったけれど
そこまで深く考えてなかったから

その後姫路のタンナーさんを廻ってみて
一枚一枚重い皮を革にするための鞣し作業に従事する職人さんや
その作業工程の大変さを見てさらにその一枚の重みを感じた

だからフルベジタブルタンニン革が高価であることも当然である
そのクオリティーを守る為に必死なのだから

そんな日本の職人さんに少しでもお金が支払えるよう
僕ももっともっと努力が必要であることは間違いない

最後の最後まで無駄を出さないように
そして命を使わせてもらってることに必ず感謝します






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